オススメ小説 「シーソーモンスター」著 伊坂幸太郎

螺旋(らせん)プロジェクトの一環:伊坂幸太郎の「シーソーモンスター」

螺旋プロジェクトのルール

  1. 「海族」と「山族」、2つの種族の対立構造を描く
  2. 全ての作品に**同じ「隠れキャラクター」**を登場させる
  3. 任意で登場させられる共通アイテムが複数ある

企画概要 伊坂幸太郎の企画に基づく架空の神話「海と山の伝承」を元に、8人の作家が各時代の対立を描くプロジェクトです。

その一つである伊坂幸太郎の『シーソーモンスター』は、昭和後期の対立を描いた「シーソーモンスター」と近未来を描いた「スピンモンスター」の2部作で構成されています。

シーソーモンスターのあらすじ

登場人物

  • 宮子(嫁)
  • せつ(姑)
  • 石黒市夫(生命保険の営業)
  • 宮子の夫(製薬会社の社員)
  • 若院長(O病院)

ストーリー概要 宮子とせつは、結婚前の最初の顔合わせの時から互いに相容れない関係でした。宮子はせつに命を狙われているのではないかと思う出来事が続きます。さらに、せつの夫が亡くなる少し前に生命保険がかけられており、せつが夫を事故死に見せかけて殺したのではないかと疑います。

そんな中、生命保険の営業マン石黒市夫が宮子の元を訪れ、「海族」と「山族」、2つの種族の対立についての伝承を話します。石黒は、せつと宮子の関係がこの対立に起因していると伝えます。

一方、宮子の夫は製薬会社の社員であり、取引先のO病院の保険料の不正請求に気づきます。これを病院の若院長に問い詰めると、夫は拉致されてしまいます。宮子は最近の出来事から夫が何か大変なことに巻き込まれていると感じ取り、昔の職場の知り合いからの電話を逆探知できるよう準備していました。夫から怯えた様子で電話がかかってきた際、その探知結果を元に夫の居場所を突き止めます。

見どころ

  1. せつと宮子の意外な過去の関係性
  2. 夫は助かるのか
  3. せつと宮子のその後の関係性
  4. 海と山の真相は明かされるのか

感想

『シーソーモンスター』は、ハラハラドキドキの展開よりも、伊坂幸太郎ワールド満載のギャグ的要素がふんだんに盛り込まれた小説です。ぜひオススメします!

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